バイク買取はエンジンオイルを交換してから?交換のやり方は?

少しでも愛車に良い評価を付けてもらうために、バイク買取に出す前にエンジンオイルを交換しようかと迷っている人もいるかもしれません。ただ、それをやる意味があるのか悩んでしまうところですよね。仮に交換をするにしても、どのような方法で行うのが良いのでしょう。

そんなモヤモヤを解消すべく、バイク買取における問題を解説していきます。

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エンジンオイルの役割は?

そもそもバイクのエンジンオイルはどのような役割を担っているのでしょう。役割は複数あるのですが、例えば潤滑や冷却、防錆などがそれに該当します。よく、エンジンオイルは人間で言うところの、血液にたとえられることがあります。

血液の状態が良くないと不調をきたすこととなりますが、バイクにもそれと同様のことが言えます。内部機関の潤滑が悪ければ異常をきたし、熱を持てばトラブルの原因になります。錆付きが生じればスムーズに動作しなくなるのも必然です。

エンジンオイルは正常にバイクが走れるよう、安定させるための大事な役割があるため、劣化した状態を放置しておくのは良くありません。ただ人間の血液と違って、自然に浄化されることはありませんので、オーナーが定期的に管理を行っていく必要があるのです。

交換をしないケースも

エンジンオイルは定期的に交換を行うのが理想的です。しかしながら中には密な管理をしないオーナーもいるようです。特に車検を必要としないバイクの場合、メンテナンスを受ける機会が少ないため、ほったらかしにされてしまうことがあります。

その上でバイクを使っていたり、月日が経過したりすることで劣化はどんどん進みます。新品のエンジンオイルは、適度な粘度や汚れのない状態ですが、古くなったものはドロドロで黒ずんだ状態となってしまうのです。見た目に違いがあるだけでなく、性能も低下してしまいますので、結果的にバイクのコンディションを落としてしまう原因になり得ます。

交換はするべき?

バイク買取の時には隅々まで状態を確認されます。その際、エンジンまわりを確認する過程で、オイルもチェックされることもありますが、交換をしていない様子があるようですと印象は悪くなってしまう可能性が高いでしょう。

交換がされていないということは、負担のある状態で乗っていたと判断することができ、バイクの劣化を早めている可能性を考えられます。買取業者は当然、売り物としてバイクを見ますが、劣化が進んでいそうなバイクでは高値での買取をしにくいはずです。

必然的に査定価格が下げられてしまうことも十分に考えられ、その心配を考慮すると、オイル交換を視野に入れて損はないと言えるでしょう。

交換は自分で行うのがおすすめ

エンジンオイルの交換を行うにしても、それをどのようにして行うのかが問題。自分でやってしまうのか、それともショップに持ち込んでやってもらうのか、判断に迷ってしまうところです。おすすめとしては、自分で行うことと言えます。

というのも、ショップに依頼する場合ですと工賃が掛かってしまうからです。そもそもエンジンオイルの交換を行うのは、愛車を高く売ることが目的としてある中、コストを掛けてまで行うのは得策とは言い難いです。逆に損をしてしまうようでは元も子もありませんので、少しでも安く済ませるためにも、自分で行うのがお得と言えるでしょう。

ただ、ショップに依頼する場合でも、極端に高額のコストが掛かることはありません。工賃にしても、せいぜい1,000~2,000円程度で行ってくれることが多く、ショップによっては会員になると無料で行ってもらえることも。

その場合は、オイル代だけで交換を依頼できます。自分で手間暇を掛けるよりも簡単ですし、手やバイクを汚すなどの心配もないでしょう。しかしながら、工賃が安くともエンジンオイル自体が少し割高で販売されていることもあるため、その辺りは諸々のコストを天秤に掛けて、個々で判断をする必要があると言えそうです。

作業は意外と難しくない

自分で交換作業をする選択をした場合、それができるのか心配という人もいるのではないでしょうか。特に初心者からすれば難しそうな印象を抱いてしまうものです。しかしながらバイクのエンジンオイルの交換はそれほど難易度の高いものではありません。

作業の大枠としては、古いオイルを抜いて新しいオイルを入れるだけであり、作業工程の中でもこれといった難しいプロセスはないです。ドレンボルトを適切に締める、ワッシャーを新しくする、規定量を守ってオイルを入れるなどの注意点はあるものの、ポイントを踏まえておけば簡単に実践することができます。

慣れてしまえば、30分も掛からずにできる程度の作業内容ですので、そこまで不安に感じる必要はないでしょう。

価格はどのくらいアップする?

気になるのがエンジンオイルを交換した場合、どれだけのプラス査定になるのかという点でもあります。買取価格がアップするのならやった甲斐もあるというものでしょう。しかしながら、エンジンオイルを交換したくらいでは、買取価格が極端に上がることはまずありません。

こんなことを言ってしまっては身も蓋もないのですが、実際にそうした現状があります。エンジンオイルの交換は簡単にできますし、買取業者も自分で行うことができるため、交換がされているからと高値を付ける必要性はないのです。

では何のために行うのかということですが、エンジンオイルの交換は、マイナス査定を回避するために行うものと言えます。エンジンオイルが古いままですと印象が良くない上、バイクのコンディションも不安視されてしまいます。

マイナスの印象を与えてしまうことで、買取査定でも減額になってしまう恐れがありますので、それをできるだけ回避するという意味でも交換をしておくことが大切なのです。つまり、極端なプラスにはならないものの、評価の低下要因を少なくすることで、結果的にお得に売れやすくなるというわけですね。

バイク買取に先立ちエンジンオイルの交換を行うのはおすすめと言えます。しかしこれはあくまでも付け焼刃的に、印象を落とさないための手段にしか過ぎません。普段の扱いが悪いバイクを、いくらエンジンオイルの交換をしたからと、評価の低下を回避することは難しいでしょう。

日頃から丁寧にメンテナンスがされているバイクこそ、高値で売れる可能性が高いです。従って、査定に出す直前にだけあれこれ策を講じるのではなく、将来の売却に向けて今からしっかりと管理を行っていくことが、後にお得に売るための大切な道筋になると心得ておきましょう。

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